耳が聞こえにくくなったら補聴器か集音器かどっちがいい?

日本もどんどん高齢化社会に突入していってますが、これからは今以上に老人が増えていくでしょう。昔と違って今は医療も発達しており、60代70代からの余生も非常に長く、健康寿命自体も延びています。

人生100年時代とも言われるようになってきましたが、これからの未来は本当に100歳まで生きる人がかなり増えてくるのではないでしょうか。

しかしいくら体が健康だといってもやはり一定の年齢になると誰でも老化現象が訪れます。薄毛や白髪など見た目に関するところだけならまだしも、目が見えにくくなったり、耳が聞こえにくくなったりすると生活にも支障をきたしてしまいます。

老眼に関してはほとんどの人が間違いなく発症するのに対して、耳が聞こえにくくなるかどうかはかなり個人差もあるようです。

老眼はだいたい40代半ばぐらいから発症して、50代になるとほとんどの人はなんらかの症状を感じるようになりますが、耳に関してはもう少し年をとってからが一般的です。50代ぐらいからでも多少の機能低下はあるようですが、日常生活に支障を及ぼすほどには至りません。

だいたい70代から80代ぐらいから急速に耳が聞こえにくくなる人が多いようです。もちろんすべての人という訳ではなく、90代になってもほぼ問題なく、日常生活を送っている高齢者の方もたくさんいます。

老眼についても年代によって進む症状が異なるため、50代の老眼と70代の老眼が同じという訳ではありません。よく郵便局とか役所とかの書類を記入する机の上に老眼鏡が置かれているのを見かけたことがある人も多いと思います。

あれも50代用、60代用、70代以上用といったように、老眼の程度に合わせて3種類ぐらい置かれていることが多いです。つまり同じ老眼でも年代によってかなりの差があるということです。

老眼についてはほぼすべての人が発症するので老眼鏡も安価でたくさん売られていますが、耳に関しては日常生活に支障がない人のほうが多いため、まだまだ手軽に使える補助器具は少ないのが現状です。

今回は耳が聞こえにくくなった場合の対処法や補聴器、集音器の違いなどについて少し紹介したいと思います。

 

突然耳が聞こえにくくなったらすぐに耳鼻科へ

 

今回は老化現象による耳が聞こえにくくなるというお話がメインですが、老化現象ではなく突発的に耳が聞こえなくなるという人も非常に増えています。

いわゆる突発性難聴というもので、もしこれが自分に起こったらとにかく今すぐ耳鼻科へ直行することをおすすめします。老化現象による難聴と違い、若い人が急に耳が聞こえにくくなる突発性難聴の場合はすぐに対処すれば、ほとんどの人が治ります。しかし対処が遅れると治ったとしても、100%元に戻らないことも多いため発症してからの対処までの時間が命です。

もし耳に異変を感じたら今すぐ耳鼻科に行くことをお勧めします。

それとは違い高齢者の場合の難聴の場合は、ある日突然聞こえにくくなったりせずに、徐々に進行していきます。しかし人によっては自分では認識できていない高齢者も多く、気づいていたとしてもそのまま生活している人もいます。また年齢によっては認知症を発症していたりすると、耳が聞こえなくても本人に自覚がないケースも少なくありません。

もし高齢者と同居しているのであれば、周りが気付いてあげることも重要です。例えば、テレビの音量を以上に高くして見ていたりすれば、かなりの確率で難聴の症状が出ていると思ったほうがいいでしょう。

 

耳が聞こえにくくなったら補聴器か集音器か

 

一般の人は、難聴と言えば補聴器を思い浮かべる人が多いと思いますが、症状によっては補聴器を使わなくても集音器だけで十分な場合もあります。

特に補聴器は高額なものが多く、値段も30万とか50万もするようなものが一般的で、老眼鏡のように数千円程度で手軽に買えるものではないのです。

比較的安価なものとしては集音器というものがあります。難聴の程度によっては集音器でも十分な場合もありますので、症状に合わせてどちらがいいかを選択するようにしましょう。

集音器は難聴の程度が軽傷の人に向けたものが多く、医療品ではないため、ネット通販で手軽に購入できるのも魅力のひとつです。老眼鏡のようにて手軽に買えるほど安くはないですが、それでも補聴器と比べればかなり安く買えるのも魅力です。

人気の商品としてはオリーブスマートイヤープラスというものがあります。ネットでもいろんな口コミなどが書かれていますが、こちらの商品は難聴の程度が軽症から中程度の方が対象になっています。

難聴の程度が軽い場合は、高価な補聴器を購入しなくても集音器で十分快適な生活が送れる場合もあります。まずは自分の症状がどの程度なのか、どういった時に聞こえにくいかをしっかりと把握しておくことが重要です。

補聴器にしても集音器にしても、それなりのお値段はしますので、事前にしっかりと調べることが大切です。難聴の度合いがひどい場合は医師の意見なども参考にして決めるようにしましょう。